(イラスト:三澤祐子)

老いとともに忍び寄るのが介護の問題だ。要介護の認定を受ける人は、65歳を超える頃から増加傾向が強まり、85歳以上では2人に1人以上が要介護状態となる。

ただ、介護期間はどのぐらいか、おカネはどの程度かかるか、その現実は経験してみないとわかりにくい。介護は高齢の親だけでなく、将来自分がその状態になる可能性もある。いざ直面して慌てないために備えておきたい。

介護の期間は長期化する

生命保険文化センターの「平成24年生命保険に関する全国実態調査」によると、介護をしている期間(介護中の人は経過期間)の平均は56.5カ月(約4年9カ月)となっている(図表1)。最多は4~10年未満で3割以上を占め、10年以上も1割を超える。実に約半数の人が4年以上も介護を続けている。この調査結果からも、介護は長期化すると思っておいたほうがいいだろう。

[図表1]
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介護期間が長くなれば、当然ながら費用の負担は増えるが、いったいどの程度のおカネが必要なのか。

介護費用は「初期費用」と「毎月の支出」に大別される。初期費用とは介護の最初の段階で必要となる支出のことで、自宅改修や介護用品購入などがこれに当たる(図表2)。多くが公的介護保険の範囲外だが、車いすや特殊寝台などの福祉用具、ポータブルトイレなど一部の用品については、貸与や購入費支給の対象となっている場合もある。