7月17日、北京で中国の李克強首相(右)と会談した谷内正太郎国家安全保障局長(左)(時事)

首相の外交ブレーン、谷内(やち)正太郎国家安全保障局長(内閣特別顧問)の存在感が際立っている。

谷内氏は、さきに中国とモンゴルを訪問(7月16~20日)するまでに、米国(3月15~18日)、ロシア・英国(7月6~8日)を訪れた。

その各国のカウンターパートであるライス米大統領補佐官(国家安全保障担当)、パトルシェフ・ロ国家安全保障会議書記、ダロック英首相補佐官(安全保障担当)とは、それぞれ長時間協議している。これ以外にも、今春、非公式に韓国を訪れ、朴槿恵(パククネ)大統領の側近、李丙(イビョン)ギ大統領府秘書室長と会談したとされる。

その中でも注目されたのは、7月6日にクレムリン(ロ大統領府)でパトルシェフ書記と夕食を交えて5時間半も会談したことである。年内の実現が期待されるプーチン大統領の日本訪問について、同大統領の最側近であるパトルシェフ書記とかなり踏み込んで協議したとされる。

この谷内氏の訪中は安倍外交の“真打ち登場”として、中国国家指導部から異例の歓待で迎えられた。