価格が半値近くになった逆石油ショック。足元の相場は一息つくが(図表1)、今後の展開では、OPEC(石油輸出国機構)の減産見送りや経済制裁解除によるイランの石油増産の可能性などが石油価格の頭を押さえそうだ。

[図表1]
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その生産量の増大によって、石油価格下落の立役者ともなった重要なプレーヤーは米国のシェールオイルだ。

ただ既存の油田に比べ、相対的に生産コストの高いシェールオイルでは、相場下落を受け、今年に入って新規投資は約3割減となった。6月下旬には伊藤忠商事が米シェールオイル事業からの撤退を決めるなど、かつての投資ブームがウソのように冷え込む。

シェールオイルの進展により米国は昨年、サウジアラビアを抜き、39年ぶりに石油生産で世界トップに躍り出た。これに対し、OPEC諸国は石油安を容認することで「シェール潰し」を図り、シェア奪還を狙っているとされる。

今後シェールオイル生産が大きく減ることになれば、石油価格の底値は堅くなり、底打ちの余地も生まれる。相場のカギを握るシェールオイルは今、どうなっているのか。