上場企業は取引所の定めた適時開示ルールにより、従来予想に対して売上高で10%以上、利益で30%以上の差が生じる場合に「業績予想の修正」が義務づけられている。下方修正の連発は会社にとって不名誉なことであり、投資家にとっては避けたい銘柄だ。一方、上方修正は株価にとってこの上ないポジティブサプライズとなる。

『会社四季報』夏号では、開示ルールに基づく業績修正回数を特集している。図表1は、過去2期に5回以上、経常利益を上方修正した「勢い」のある企業群だ。このデータを基に銘柄選びをしてみたい。

[図表1]
拡大する

求人情報業界でケタ違いの成長

最初の注目株はこの2年で実に8回も業績を上方修正したディップだ。インターネットに特化した求人情報企業で、アルバイトの「バイトルドットコム」、派遣の「はたらこねっと」が主なサイト。

2期平均の経常利益は、期初の会社予想数値の2.6倍となっていたスゴ腕企業。5年前にわずか2億円だった営業利益は前2015年2月期には48億円に、1株当たり利益は1.3円から258円へと約198倍に「大爆発」した。これほど急成長しても無借金、自己資本比率60%と財務堅固なうえ、今期予想ROE(自己資本利益率)は48.4%とケタ違いの収益力だ。