有料会員限定

新「億ション」買い手の正体 高値を演出するのは誰か

✎ 1〜 ✎ 7 ✎ 8 ✎ 9 ✎ 最新
拡大
縮小

価格上昇が続くマンション。いったい誰が買っているのか。

まずはアジア系の海外投資家。中でも動きが強いのが、台湾や香港の富裕層だ。長らく続いた不況により、日本の不動産価格は世界の主要都市と比べて相対的に安い。2年ほど前と比較すると円安だけで20~30%の割安感があるうえ、五輪開催に伴い不動産の値上がり期待が大きい。

今年1月に相続税法が改正されたことで、国内の富裕層の購入も増えている。いわば、“相続対策特需”だ。人気は、都心や湾岸エリアのタワーマンションの上層階。タワマンを購入するだけで相続税評価額が8割近く圧縮されることもある。

そして最後の買い手が国内の個人投資家だ。ワンルームなど投資用マンションの購入熱が高まっている。特筆すべきは、その投資家層が20~30代の若者層や女性にまで拡大していることだ。

[図表1]
拡大する

特集「バブルが来る!?」の他の記事を読む

マンション相場を支える3大エンジン。その正体を見ていこう。

海外投資家

台湾から来日しその場で即決

「横か縦一列、どちらでもいいから買わせてほしい。キャッシュで支払うから」──。年明け、都内のあるタワーマンションの販売担当者は、台湾から来た投資家にこう言われて絶句した。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内