得意の反日外交も最近は不発。肝心の経済回復もままならず、八方ふさがりになりつつある。(ロイター/アフロ)

やる気があるのか──。就任3年目も3カ月が過ぎた韓国の朴槿恵(パククネ)大統領。しかし、現在の言動を見ていると、こんな言葉ばかりが浮かんでくる。

大統領府の元・現職側近の多くが有力企業から多額のカネを受け取っていたスキャンダルが発覚。2014年4月に発生したフェリー・セウォル号沈没事故はまだ尾を引いている。300人超の若い犠牲者を出した、事故の処理をめぐり、国民の不満が募る。しかも今年4月中旬にソウル中心部で開かれた、政府に誠実で迅速な対応を求める集会を、警察当局は放水車を使って強制的に解散させ、国民の怒りを増幅させた。

一時は7割近かった朴大統領の支持率も今は40%前後。前述した側近のスキャンダルが発覚したときには、歴代最低の34.1%を記録(図表1)。その後、4月下旬の国会議員補選で与党・セヌリ党が勝利したことでやや上向いたが、「これは朴大統領の実力で勝利したものではない」(韓国全国紙記者)。日本と同じ、野党がだらしない“敵失”によるものだ。大統領への国民の不満は高まっている。