元CAから直々に「アシアナ巻き」を学ぶ学生たち。なかなか難しそうだ(撮影:今井康一)

後ろ髪で「お団子」を作りネットでまとめ、上下左右をヘアピンでしっかり留める。側頭部は遊び毛が出ないようにワックスで固める。これを「アシアナ巻き」というのだそうだ。客室乗務員(CA)を志望する学生なら、できて当たり前の髪型だという。

「顔の印象を決めるのは化粧より髪」「美は一日にしてならず」「アピアランス(見た目)が大事」……。3月下旬の夜、都内の貸会議室に集まったCA志望の学生たちは、講師の言葉を真顔でメモしていた。

「アジア系の航空会社はCAの統一美を重視し、メークや身だしなみを徹底的に教育する。このために採用も外見重視」と話すのは、エアライン就職の支援スクール「ストラッセ東京」主宰の古澤有可氏だ。アシアナ航空では、選考で半袖の着用を求めたり、脚の写真を撮ったりするそうだ。腕に傷がないか、脚に歪みがないかを調べるためだという。

徹底した美の探求から「空の華」とも呼ばれるCAだが、美しいだけで合格できるほど甘くもない。「KLMオランダ航空ではユーモアのセンスが採用条件に明記されている」「面接室は大人の集まり。経済誌を読んでいないと雑談まで持ち込めない」──。CAになるためにやることは山ほどある。