羽田アクセス鉄道を担うのは、京浜急行電鉄と東京モノレールの2社だ。両者のシェアは京急58%、モノレール42%で、京急が一歩リードしている(図表1)。ただ、この差はさらに開くかもしれない。3月14日にJR東日本の上野東京ラインが開通し、北関東方面から品川へのアクセスが容易になった。上野東京ラインはモノレールの発着駅である浜松町駅に止まらないため、北関東や東京東部の利用者が京急を利用するという動きが出始めている。

[図表1]
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そんな中で、羽田空港の国際線発着枠拡大や2020年の東京五輪による利用者増をにらみ、都心部と羽田空港の鉄道アクセスを改善すべきという機運が高まった。JR東日本の東海道貨物線を活用した羽田空港アクセス線(図表2(3))、東急多摩川線と京急空港線をつなげて東京西部と羽田空港を結ぶ新空港線(蒲蒲線、図表2(2))、成田空港と羽田空港を結ぶ都心直結線(成田・羽田直結線、図表2(4))など、数多くの提案がある。いずれも事業費は巨額だが、国や東京都からの補助金が期待できるため、鉄道会社にとってはうまみが大きいビジネスだ。