自動車販売台数で世界首位のトヨタ自動車。グローバル販売台数は2014年に前年比2.2%増の914.7万台に拡大した(ダイハツ、日野ブランド除く、図表1)。

[図表1]
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このうち新興国での販売が422万台(フォーイン推定)だ。新興国比率は46%で、5年前から約10ポイント上昇した。新興国事業を成長分野と位置づけるが、シェアトップを獲得している主な新興国市場は東南アジアくらいだ。中国、インド、ロシア、ブラジルでは、いずれの国においても上位3位に入っていない。

世界最大の自動車市場である中国では、14年のトヨタの販売台数が12.5%増の103.2万台(輸入車含む)に拡大し、過去最高となった。ただ、乗用車市場シェア(工場出荷ベース)は3年連続で5%弱にとどまる。トヨタには中国独特の事業リスクへの警戒感が強く、現在もシェア拡大に積極的に取り組んでいるとはいえない。

[図表2]
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トヨタは17年内に広州市で年産10万台の新ライン(第3ライン)を稼働すると4月15日に発表し、成長のための投資を続ける方針を示したが、それでも中国国内での車両生産能力は年間110万台強にとどまる。年間2000万台超の巨大市場をめぐっては、独フォルクスワーゲン(VW)グループが18年500万台体制を視野に入れる一方、トヨタは慎重な投資姿勢を維持しており、対照的だ。トヨタの姿勢は、市場競争の自由度が低いことに対するいらだちでもある。