3月17日、アジア投資銀への参加を表明したショイブレ独財務相と握手する馬凱中国副首相(ベルリン)(ロイター/アフロ)

安倍晋三首相は4月26日から5月3日まで訪米する。米国東海岸と西海岸を横断してボストン、ワシントン、サンフランシスコ、ロサンゼルスの各都市を訪れる。

4月28日にホワイトハウスでオバマ大統領と首脳会談、翌29日は米議会の上下両院合同会議で演説する。

日本の首相が米議会で演説するのは、1961年に当時の池田勇人首相が下院で行って以来54年ぶりとなる。安倍首相の祖父・岸信介元首相や、麻生太郎副総理・財務相の祖父・吉田茂元首相も米国で議会演説をしているが、上下両院合同会議での演説は初めてである。

実は、在米日本大使館内に一時期、歴史問題にも言及するとされる安倍演説に対して、韓国の朴槿恵(パククネ)政権による強力なロビーイングの影響を受けた下院議員からの反発が予想されるため、演説再考を求める声があった。

だが、安倍首相は祖父の岸元首相に続きたいとこだわり、押し切った経緯がある。それだけに、スピーチライターの谷口智彦内閣官房参与(慶応義塾大学大学院教授)をはじめ、安倍周辺はこの間、安倍演説の準備に全力投球してきた。