有料会員限定

真の勝ち組企業がようやく見えてきた 優勝劣敗は進んでいる

✎ 1〜 ✎ 6 ✎ 7 ✎ 8 ✎ 最新
拡大
縮小

三品和広 神戸大学大学院教授

日本企業の好調ぶりが目立つが、その強さは本物なのか。経営戦略が専門の三品和広・神戸大学大学院経営学研究科教授に、真の勝ち組企業の見極め方を聞いた。

みしな・かずひろ●1959年生まれ。一橋大学商学部卒業。同大学大学院商学研究科修士課程修了。米ハーバード大学文理大学院博士課程修了。同大学ビジネススクール助教授、北陸先端科学技術大学院大学助教授などを経て現職。著書多数。(撮影:梅谷秀司)

特集「絶好調企業の秘密」の他の記事を読む

2015年3月期は過去最高益を達成する企業が続出するもようだが、円安要因や公共投資特需で「げた」を履いているケースも多い。最高益の中身は単純にげたを履かせてもらっただけなのか、それとも戦略がしっかり効いた結果なのか、注意して見る必要がある。

特に私が注目しているのが米国で稼げる企業だ。日本企業の中で勝ち組・負け組の格差が生じ始めているが、勝ち組企業には米国に利益基盤のあるところが目立つ。

円安は日本側から見たメリットだが、世界経済という視点でも米国は絶好調であり、独り勝ちの状況にある。この好調市場に基盤を築いているかどうかが今後、業績の行方を大きく左右することになるだろう。中国を含めアジア市場は5年先の姿が読めないが、米国での利益は10年後も安定的に生み出している可能性が非常に高い。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
絶好調企業の秘密
企業業績の改善鮮明に
セブン銀行
クリエイト・レストランツ・ホールディングス
エムスリー
クックパッド
[独創的なビジネスモデル] 大和ハウス工業
優勝劣敗は進んでいる
三菱鉛筆
ステップ
キーエンス
ジュピターショップチャンネル
[顧客をがっちりつかむ] ヤオコー
パナソニック、ソニー
ミネベア
クラレ
マニー
[技術力で利益創出]ファナック、安川電機、不二越など 世界シェア5割超
浮き沈み激しいスマホゲーム業界
カシオ計算機
アシックス
ピジョン
[海外で稼げる力] 富士重工業
最高益533社!
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内