米国好調のカギはディーラー網強化にもある

今年2月、米国ボストンは大寒波に見舞われた。人の身長ほどの高さに雪が降り積もっても、モータリゼーション発祥のこの国では、自動車は不可欠な移動手段だ。除雪も間に合わない荒れた雪道を恐る恐る進む車が多い中、スバルの4輪駆動SUV(スポーツ多目的車)「アウトバック」や「フォレスター」が、悠々と走り抜けていった。

スバルブランドを展開する富士重工業は今、米国で急成長を遂げている。2014年は同国での販売台数が初めて50万台を超えた。08年以降、7年連続で前年を上回る唯一の日本車メーカーであり、この間に販売台数を約3倍まで伸ばした。

業績も絶好調だ。米国を中心に売り上げの7割を稼ぎ出す海外市場を牽引役に、15年3月期は売上高2兆8500億円、営業利益4100億円と、いずれも過去最高を更新する見込み。円安も追い風だが、売上高営業利益率は14%超とトヨタ自動車を大きく上回り、業界で群を抜く高収益企業に躍り出た(図表1)。