「他社のスマートフォンを下取ります」──。

携帯電話の販売店で端末を買い取るサービスは今や当たり前。中でも、日本で断トツの人気を誇る米アップル「iPhone」の新機種が発売される秋には、他社からの乗り換えを促す顧客争奪で端末の買い取り合戦が過熱する。

端末を高く買い取ってもらい、安値で新機種が手に入るという下取りサービスは、ユーザーのメリットも大。しかし、新機種が出るたびにスマホが下取りされる一方、国内で中古品が活用されている印象は薄い。回収された大量の端末はどこへ行くのか。

これについて、携帯各社の口は重い。「補償サービス用に再利用したり、部品だけ利用するケースもある。動かない端末などは処分する」(NTTドコモ)、「営業戦略上、答えられない」(KDDI)という具合だ。

だが、携帯大手各社の端末を扱う販売店の社長は、「中古品を国内で流通させると、自分たちの新機種販売に影響が出る。海外ルートに流しているようだ」と打ち明ける。複数の中古業者によれば、下取りされた端末の流通経路は各社でさまざま。ドコモの場合、「商社などのネットワークを通じて、海外の業者に端末を販売している」(中古業者)といわれる。