CSR(企業の社会的責任)と財務の両データから「信頼される会社」を見つける「CSR企業ランキング」。9回目の今回は富士フイルムホールディングスが3年ぶり2回目のトップとなった。

2012年1位、13年2位、14年2位とつねに上位を維持。日本を代表するCSR先進企業といえる。部門別では、特に2位の人材活用が他社を大きくリードする。定評あるワーク・ライフ・バランスの取り組みに加え勤怠情報を基にした休業者抑制のためのチェックリスト作りなどメンタルヘルス対策にも積極的だ。12年度には86人だった1カ月以上の休職者が13年度には70人まで減少するなど、成果も表れつつある。

[図表1]
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社会課題解決もCSRの重要テーマに

富士フイルムは東日本大震災の被災地で写真洗浄ボランティアを続けている
BOPビジネスとしては、低価格の小型デジタルX線診断装置を開発・販売する

企業統治+社会性も8位と上位。調達先とのパートナーシップに基づくCSR調達を目指し、グループの調達方針を制定。取引先には年1回「セルフチェック」を実施し、各社のCSRの取り組みを調査するなどサプライチェーン全体での把握に努めている。ほかに「ビジネスの利益よりコンプライアンスを優先」といった高いレベルの行動規範の存在、低価格で小型のデジタルX線診断装置を開発し新興国の中小クリニックに販売するBOP(ベース・オブ・ピラミッド)ビジネスへの挑戦など幅広い取り組みを行っている。