わたなべ・まさひろ●1972年生まれ。慶応大学総合政策学部卒。日経新聞、IBMビジネスコンサルティングを経て独立。著書に『10年後に食える仕事 食えない仕事』ほか。

教育の投資対効果は極めて高いから、教育にはいくらおカネをかけてもよい。私自身、両親に「おまえの教育費は2000万円かかった」とさんざん言われたものだが、子どもの教育に大金を投資しても十分に元は取れる。私は現在、年間4000万円稼いでいる。

親戚中を回って借金してでも子どもにはよい教育を受けさせなければ、将来もっと貧困になり、後悔することになりかねない。

一方で、親の無知は罪深い。子ども本人の責任もあるが、やはり親がきちんとした指導、選択肢を与えなかった場合の影響は大きい。時代が変わったのだから、親の役割として最低限、日本の人口見通し、社会保障負担の増大、国債の発行残高の巨額ぶりについて知っておき、子どもに適切な選択肢を示す義務がある。

実際、私も少し親を恨んでいる。高校時代に留学の選択肢を示してくれなかったことに対してだ。「どうする?」と聞かれた結果、「いや、俺は留学するつもりはないよ」と言ったのだったら、それは自分で選択したことになる。両方の選択肢を示して、メリット、デメリット、それぞれの説明を受けたかった。「これからの時代はこうなるんだ」とか、「英語ができたほうがどれだけ有利かわかっているのか?」という話を親の口から聞きたかった。