(イラスト:こまつめ組)

税務調査に関する書籍やインターネット情報があふれている。企業経営者や経理担当者にとって、実際の税務調査はどんなことをするのか、国税調査官はどんな対応をするのか、関心があるのだろう。

筆者は国税職員としてさまざまな税務調査に携わり、また幹部として税務調査を指揮・監督してきた。国税当局の実務を知る立場にあり、納税者による適正な節税方法も理解している。その経験をお伝えしたい。

まず国税調査官だが、大別すると三つのタイプがいる。第1は会社概況の説明にあまり耳を傾けず、いきなり調査に入るタイプだ。準備調査で抽出した事項を早く確認したいという気持ちがはやり、会社側の説明に耳を傾ける余裕がない。こうした調査官に当たった場合には、相手の緊張をほどき、より懇切丁寧に説明する姿勢がないと調査がなかなか終わらないことになる。