コンテナ船は来期需給悪化も。バラ積み船は市況悪化が深刻だ(撮影:風間仁一郎)

明暗が分かれた。海運大手の2014年度第3四半期(4~12月期)決算は、日本郵船と川崎汽船が通期の営業利益計画を、それぞれ590億円(前期比31%増)と460億円(同59%増)に上方修正。一方で商船三井は、130億円(同68%減)へ下方修正した。

差はコンテナ船ルートでついた。日本郵船と川崎汽船は、荷動きの堅調な北米向けアジア発航路に強く、スポット契約で市場改善を取り込めた。が、南米とアジアを結ぶ航路が主力の商船三井は、ブラジル経済の停滞が直撃。2期連続の事業赤字に沈む。

石炭や穀物などを運ぶバラ積み船でも、商船三井の苦戦が目立つ。バラ積み船は目下、深刻な市況低迷に襲われており、総合的な値動きを示すバルチック海運指数(1985年=1000)は15年に入って600台と、前年同期から4割下落。12年以降、大量のファンド資金が造船市場に流入し、船舶の余剰感が出ていることが背景にある。

日本勢は、バラ積み船の多くが荷主と中長期契約を結び、収益の安定化に努めているが、商船三井は市況に連動するフリー船の比率が高い。

しかし、ほかの2社も安穏としていられない。今期は円安と燃料油安という追い風に救われたほか、来期は大型船就航が続き、コンテナ船でも余剰感が見込まれるからだ。

対照的に海外の強豪は着々と力をつけている。