マイナス金利は終わるのか──。金利市場が揺れている。日本の短期国債の金利は2014年秋からマイナスが続いたが、1月下旬以降、プラスに浮上しつつある。

マイナス金利とは何か。図表1で解説しよう。1年後に額面の100円と利息1円、合わせて101円を受け取れる国債があったとする。これを今、101円で買えば、損得はない。だが、102円で買うと、1年で1円の損をする。その利回りは、年間損益÷購入価格で計算するので、マイナス0.98%となる。つまり、償還時に受け取る総額よりも高い価格で買うと、マイナス金利になるというわけだ。

[図表1]
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みすみす損をする取引のように見えるが、このような価格でも国債を買いたいというニーズは大きく三つある。

まず、日銀トレードだ。日本銀行は13年4月から「2年で2%のインフレ目標を実現する」として、異次元緩和政策を採り、大量の国債を買い上げている。これに期待して、国内大手銀行・証券の債券ディーラーが、マイナス金利となるような高い価格でも国債を購入。数日以内に、より高い価格で日銀に売却し、利ザヤを稼いだ。