2014年の貿易赤字は過去最大の12兆7813億円となった。一方、原油価格の下落で、足元の貿易赤字は縮小してきている。

[図表1]
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12月単月の貿易収支は6607億円の赤字(図表1)。赤字は30カ月連続となったものの、幅は11月の8935億円から大きく縮小した。輸出は前年同月比12.9%と拡大し、輸入は同1.9%の伸びにとどまった。その要因を分解すると、輸出は価格、数量ともに増加に働いた(図表2)。一方、輸入は価格が増加方向に効いたものの、数量は減退している(図表3)。

[図表2]
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[図表3]
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輸出価格は円安で円換算金額が膨らんでいることによる。数量は月によって変動が大きいが、12月は地域別に見ると米国向けの数量が8.4%増と大幅に伸びており、米国景気の回復が牽引したと思われる。また、アジア、欧州でも増加。円安で、現地の販売価格にも引き下げの動きがあり、そのことによる数量の増加もあると推測される。