サウジが仕掛けたチキンレース

原油は20ドル台突入も

丸紅が油ガス事業で950億円の減損損失、東燃ゼネラル石油865億円、昭和シェル石油500億円の在庫評価損……。

石油関連企業に激震が走っている。原油価格の暴落で巨額の損失を計上、業績見通しの下方修正が相次いでいるのだ。2月3日は出光興産、4日は三菱商事、三井物産、JXホールディングスなどが決算を発表する。だが、軒並み厳しい数字になることは必至。中でも、高値のときに仕入れた在庫を抱えるJXなど石油元売り5社は、赤字転落が避けられない見通しだ。

わずか半年で5割以下。原油価格の代表的指標であるWTI原油の先物は、昨年6月には1バレル=100ドルを超えていた。それがジリジリと値を下げ、7月末に100ドルを割り込むと一気に急降下。1月28日時点で44.45ドルに落ち込み、リーマンショック後の最安値33.87ドルに接近している。

[図表1]
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シェール革命に異変 開発企業が経営破綻