「従来、輸出入で(業績に与える)為替影響はニュートラルになると説明してきた。しかし白モノ家電では今後、円安影響が厳しくなる」

1月7日、高橋興三社長は為替の影響について苦々しく語った。さらに、「円安が進みそうなら生産国を移す」とも明かした。シャープはすでに空気清浄機の生産の一部を中国から大阪・八尾の工場に移すなど、生産拠点の見直しを進めている。

これまで、製造業にとって円安は、価格競争力の向上による輸出数量の伸びが、輸入コスト増の影響を後から上回る「Jカーブ効果」をもたらすとされてきた。しかし、数年前の円高局面で、製造業の多くは海外生産移転を進めた。結果、円安に振れることが、必ずしもプラス効果をもたらさなくなっている。むしろ海外で生産、国内で販売する製品が増加し、採算が悪化する傾向にある。

[図表1]
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電力料金や法人税が阻む国内本格回帰への道