日本アニメのファンは確かにいるが、決して多数派ではない(EPA=時事)

日本のアニメ、ゲームなどのポップカルチャーは「クールジャパン」と呼ばれ、世界中で称賛の的となっている──。日本のメディアでは、こんな報道がしばしば流れている。

政府もその気になっており、関連ビジネスを育成する名目で、2013年に官民の出資によりクールジャパン機構(海外需要開拓支援機構)が設立された。14年末時点で資本金は406億円。同機構は日本料理や伝統工芸までクールジャパンだとしており、その守備範囲は広い。

だが、本当にクールジャパンはビジネスになるのか。実は、その目玉となるはずのアニメにしても心もとないのが現状だ。

「ポケモン」や「ドラえもん」をはじめとして日本の子ども向けアニメは世界の多くの国で放映されている。また、宮崎駿監督による01年公開のアニメ映画『千と千尋の神隠し』は、ベルリン国際映画祭金熊賞(最優秀賞)やアカデミー賞の最優秀長編アニメ映画賞など世界中の映画賞を総なめにした。ディズニーのアニメ部門トップであり、『アナと雪の女王』のプロデューサーとしても知られるジョン・ラセター氏は「宮崎アニメ」の大ファンであることを公言している。