三宅占二氏からキリンホールディングス(HD)の社長を引き継ぐのが磯崎功典氏である。キリンHDは同時に中間持ち株会社のキリンを一体的に運営する経営組織体制への変更も発表している。そうした点も含めて、崖っぷちに立たされるキリン復活のシナリオを磯崎氏に聞いた。

いそざき・よしのり●1953年生まれ。77年キリンビール入社。2012年同社社長。15年3月にHD社長に就任予定。(撮影:梅谷秀司)

──三宅氏からHD社長就任の話はいつ、どのように?

昨年12月の頭に率直に「今度、HDのガバナンス体制を見直したうえでHD社長をやってほしい」と。頭の中で「え?」って、一瞬は詰まった。現在も社長をしている国内事業を取りまとめる中間持ち株会社のキリンに関しては、再建をやり切ろうと思っていた。ただ、HDについては、「ああ、二つもやるんだ」と。

──同時に発表された経営体制の変更の理由は何でしょうか。

HDが現場から離れてしまい、経営判断が極めて困難になっていた。今回の変更でHDがキリンに近づいてきたという格好。HDはおカネや人材を集めて、海外のM&Aなどに投資をするにはよかった。しかし、M&Aは一服感があり、HD化当時と現在とでは環境が異なる。同じやり方でやっているといけない。HDは上場会社だから、それを全面的に見直すとなると大変なので、簡便な方法を採用した。おカネも時間もほとんどかからない。

──ここ数年、業績が振るわない要因をどうとらえていますか。