戦後、ゼロから出発した企業を世界のHONDAに育て上げた創業者、本田宗一郎。宗一郎氏が残した数多くの言葉は今なお示唆に富んでいる。「オヤジ」だったら、今のホンダに何を語るのだろうか。

企業責任やリスクへの高い意識は今も通じる(格言はホンダ資料から抜粋)

百二十パーセントの良品

わが社においては、完成品はもちろん部品に至るまで百二十パーセントの良品を目指して努力している。……奇異に聞こえるであろうが、百パーセントの良品を納めることができないからである。目標を百パーセントに置く場合、人間のすることであるから、事実一~二パーセントの不合格を免れ得ない。……何千分の一、何万分の一台の不合格品を許さぬためには、どうしても百二十パーセントの良品でなければならない。

車のメーカーとしての責任

我われは交通機関を扱っているかぎり、責任というものを絶対に持ってもらいたい。責任の持てないような人は、すぐ辞めてもらいたい。……なぜかと言えば、交通機関というものは、人をあやめるからだ。ものすごい人身事故を起こす、人の命を預かるものだから、それだけに責任を持つことを強く要求する。……我われはきず物を売ったら大変なことになってしまう。だから、あくまでも、この職業についたが最後、絶対に責任の所在を明らかにする。これだけははっきり君達に言っておく。

同じ失敗をくりかえすな

私はよく「成功は九十九パーセントの失敗に支えられた一パーセントだ」と言っております。……どうか失敗を恐れず勇気ある行動をしていただきたい。これは、失敗をしてもよいのだということではありません。……原因の同じ失敗をする人は反省のない人です。失敗を恐れることなく、が、しかし原因の同じ失敗を二度繰り返すな、ということが言いたいのです。

技術と個性