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終わる熱狂、残る不安 ベビーブーム世代

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カルロス・バリエントス氏は、ホノルルから数マイル北西の場所で、1964年12月31日の午後6時45分に生まれた。2014年末に50歳になった彼は、おそらく米国の「ベビーブーム」の最後に生まれたことになる。

かつては世界に対して、活力や刺激、それどころか腹立たしい若さの本質をも代表しているかに思われたこの世代が、表向きシニアになるわけだ。

「ベビーブーム世代」は、米国をはじめとして、第2次世界大戦後に欧州やカナダ、オーストラリアなどの国で成長した世代だ。当時、出生率の上昇に伴って急速に経済が成長した。45~64年の19年間に生まれた彼らは、歴史上で最大の人口を誇り、最高に成功し、最高によい教育を受け、そして時として最もやりたい放題で甘やかされたといわれる世代でもある。

セックス、ドラッグ、ロックンロールから公民権運動を経由して、ドットコムと住宅のバブルまで、彼らはよくも悪くも現代社会を形成してきた。

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