「どんな本を読めばよいのか」と誰もが悩む。専門知識を書籍から得るには、著者の選択が肝要になってくる(撮影:尾形文繁)

今回から、新しいテーマに入る。著者、訳者、編者などに焦点を合わせた、「人を中心とする読書法」である。

読者から、読書に関するさまざまな質問を受ける。その典型的なものを列挙してみよう。

「教養を深めるにはどういう本を読めばいいですか」

「僕は大学が文科系だったので、数学や理科が全然わかりません。特に数学は中学の内容でわからなくなっているところがあります。日本有数の私立大学を卒業し、1部上場の有名企業に就職しています。今さら中学数学に不安があるなどという話を会社の誰かに相談することはできません。どうしたらよいのでしょうか」

「高校時代の数学をやり直したいと思っています。どういう勉強が必要ですか」

「僕は文科系ですが、高校時代、数学の成績は悪くありませんでした。大学入試も社会科ではなく、数学1.、3.・Cで受験しました。しかし、大学の教養科目の数学を取ったのですが、内容がまったくわかりません。大学レベルの数学を理解するためには、具体的にどのような勉強をすればよいのでしょうか」

「中世の占星術と現代の天文学はどのように異なっているかがわかる本を紹介してください」