
東京五輪を見据えて、かつてないほど、接客を目的とした英語の需要が高まっています。
私が国際線のCA(キャビンアテンダント)として働いていたときの航空会社もそうでしたが、おもてなしの英語はある程度マニュアル化されています。飛行機内での対応、お店あるいはホテルでのやり取りなど、「こういう状況ではこう言う」といった、紋切り型の英語でよしとされてきました。
ところが、本当におもてなしの心を表そうと思えば、決まりきった表現ではとても間に合いません。臨機応変におもてなしの心をどう表現するか。こうした視点で英語力を磨いている人は驚くほど少ないのが現状でしょう。
海外からいらした方が、「まるで自国でリラックスしているような気分になれる」ようにするためには、さりげない気遣いや心配り、そして適度な距離感が大切になります。