東京・羽田空港の国際線拡張という大きなイベントがあった2014年。従来、羽田発の昼間帯(7~22時)はアジアなど近距離路線に限られていたが、欧米など中長距離路線が加わり、便数は1.5倍に増えた。年後半はエボラ出血熱による需要縮小が懸念されたが、大きな影響は出ていない。訪日外国人の増加もあり、需要は堅調に伸びている。

15年4月、今度は成田空港に第3旅客ターミナルが誕生する。これは格安航空会社(LCC)専用の施設。ジェットスター・ジャパンやバニラ・エア、春秋航空日本が入居を決めており、国内12都市、海外4都市に就航する予定だ。

国内のLCCは存在感を増しそうだ。ジェットスター・ジャパンは15年2月に関西国際空港で初の国際線(関西─香港)を開設する。ピーチも同年2月の那覇─香港線就航に加え、東南アジア向けに国際線の拡充を検討しており、格安航空のネットワークが一段と広がるだろう。

国内線では15年3月の北陸新幹線金沢の開通に伴い、これまでドル箱路線だった羽田─小松などの乗客が一定数、鉄道に流れることが予想される。国内航空会社は15年春以降、北陸地域の路線の見直しを迫られる可能性もある。

15年夏のダイヤは日本航空(JAL)は未発表。ANA(全日本空輸)は6月に成田─ヒューストン線を新設する。米国のエネルギー産業関連のビジネス需要や、中南米に向かう乗り継ぎ客を取り込む。東南アジア路線も増便し、北米─アジアの乗り継ぎ利便性を高める。

14年にエアバスからの違約金請求をめぐる問題で、国内の航空業界を騒がせたスカイマーク。15年も目が離せない展開になりそうだ。

LCCとの競争激化などで業績不振に陥ったスカイマークは、JALやANAとの共同運航による業績改善を狙っている。国土交通省航空局の認可が得られれば、スカイマーク便にJALやANAの便名がつく共同運航が実現する。スカイマークは「15年3月期中の実現を目指す」としている。同社はファンドからの出資などによる財務基盤の強化も模索しているが、完全復活まではまだ時間がかかりそうだ。

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JAL、ANAいずれの陣営にも属さない第3極として生き残れるか

航空会社の経営に大きな影響を及ぼす燃油価格。足元の円安傾向は輸入燃料の価格を押し上げるのでデメリットとなる。通常はヘッジを行い、影響を最小限にとどめている。

ただそれ以上に世界的な原油価格の下落が大きく、15年には燃油サーチャージがゼロになる可能性がささやかれている。実現すれば乗客が支払う運賃が下がり、需要の活性化につながるだろう。