アベノミクス効果は地方まで恩恵が届いておらず、総合スーパー(GMS)各社は衣料品を中心に苦戦を強いられている。

そうした中で注目されるのはイオン。同社は2015年に入って三つの大型M&Aを実行する。1月1日にかつての業界盟主だったダイエーを完全子会社化するのに続き、首都圏地盤の食品スーパーであるマルエツ、カスミを3月に経営統合、ドラッグストア大手のウエルシアホールディングスも傘下に入れ、念願だったドラッグチェーン日本一の座も手に入れる。少額出資による「緩やかな連携」を進めてきたイオン。だが、ここにきてグリップを強めるのは中核事業のGMSが曲がり角にあるからだ。

イオンは緩やかな連携と決別し、買収に次々と打って出た(撮影:尾形文繁)

イオンは14年3~8月期の連結売上高が前年同期比15%増だったが、営業利益は同41%減と大幅に減少。GMSは131億円の赤字に転落した。コンビニエンスストアが好調なセブン&アイ・ホールディングスも傘下のイトーヨーカ堂が6~8月に営業赤字に転落。中部地盤のユニーグループ・ホールディングス傘下のユニーも3~8月期の営業利益が前年同期比6割減に沈んだ。