2014年は世界の自動車産業にとって必ずしも良い年ではなかった。世界販売台数こそ3%弱増加したが、世界最大市場である中国は一ケタ成長に減速。日本、タイ、ブラジル、ロシアなども軒並みマイナス成長となった。ただし、円安の恩恵を受ける日本メーカーの業績は好調だ。トヨタ自動車、スズキ、マツダ、富士重工業は13~14年度に最高益を連続更新。ホンダや日産自動車も利益水準自体は悪くない。

15年最大の焦点は、タカタ製エアバッグ問題がいつ、どういう形で収束するかだ。08年からリコールが繰り返されてきたが、14年11月以降にタカタやホンダの対応への批判が急拡大。日本車全体の信頼性を揺るがしている。トヨタの音頭で業界を挙げて原因の究明に乗り出したが、結果次第では世界の自動車生産にも大きな影響を与えるだけに注目だ。

日本では4月に軽自動車の保有にかかる軽自動車税が、現在の年7200円から1万0800円に引き上げられる。これに向け3月末にかけて軽自動車の駆け込み需要と4月以降の反動減が起こる。

15年の新車で注目なのは4代目プリウス。トヨタが導入を進めている部品共通化戦略「TNGA」の第1弾として11月ごろに発売される見込み。ガソリン1リットル当たり40キロメートルを超える超低燃費を武器に旋風を巻き起こすことは間違いない。

自動車業界の首位交代が起こる気配が濃厚だ。14年はトップのトヨタに2位の独フォルクスワーゲン(VW)が肉薄したが、15年は中国での圧倒的な強みを持つVWがさらに拡大し、トヨタを抜く可能性が高い。