8年ぶりにスズキが首位奪取か。それともダイハツ工業が王座を死守するのか。軽自動車のシェア争いが白熱している。

2014年の軽の国内販売は1月から11月までの累計でスズキがダイハツを5269台差でリードする。このまま行けば、1974年から06年まで保持していた「軽ナンバーワン」の称号を、スズキが取り戻すことになる。

軽の国内販売は、消費増税の反動で4月から11月までで1.5%減と苦戦が続く。その中でスズキは8月を除き前年同月をクリアしている。

快進撃を支えるのが14年1月に発売した軽SUV(スポーツ多目的車)「ハスラー」だ。「ワゴンR」「アルト」など従来の主力車種がマイナスとなる中、ハスラーは11月までに9・5万台を売り上げた。

一方のダイハツは13年12月に発売した「タント」のヒットもあり、1~3月はトップを独走したが、4月以降は失速ぎみだ。夏までに軽のオープンカー「コペン」など3車種投入したものの、反動減をはね返すまでには至っていない。

9月に軽商用車「ハイゼットトラック」、11月に軽最大の室内空間がウリの「ウェイク」を投入。12月12日には主力車種「ムーヴ」もモデルチェンジした。営業本部長の堀井仁専務執行役員は、「シェアにもトップにもこだわっている」と、7年守ったトップを簡単に譲るつもりはない。

とはいえ三井正則社長は、「まずは年間66万台の計画を達成することが大事。結果としてのシェアは他社さんもあるのでわからない」と語る。逆転が難しいことを言外に認めているようだ。

「4月以降、新古車が増えた。特に多いのはスズキ車だ。色など、カスタマイズが人気のハスラーは新古車では売りにくいので、今は扱いを禁止している」とある中古車販売会社役員は話す。

執念は実るのか