塩野義「コロナ飲み薬」の承認を申請 海外メーカーと異なる治療目的

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塩野義製薬が国内メーカーで初めてコロナ向け飲み薬の承認を申請した。

塩野義はすでにコロナ向け飲み薬の製造を始めており、3月末までに100万人分を生産予定だ(時事)

国産初の「飲み薬」誕生となるか──。

塩野義製薬は2月25日、新型コロナウイルス感染症向けの飲み薬(開発コード「S-217622」)について、厚生労働省に製造販売承認を申請したと発表した。今回の申請は現在進行している治験の中間解析データに基づくものだ。同社は最終治験の完了前でも実用化できる、「条件付き早期承認制度」の適用を厚生労働省に求めている。

コロナ向けの飲み薬は、米ファイザーと米メルクのものが特例承認されている。政府は2022年中に前者と200万人分、後者とは160万人分を購入する契約を締結済みだ。ただファイザーは先進国間での獲得競争が激しく、2月に日本に納入されたのは4万人分にとどまる。

塩野義の飲み薬が承認されれば、日本で3剤目、国内メーカーとしては初のコロナ向け飲み薬となる。承認までにかかる審査期間は当局次第だが、塩野義はすでに製造を始めており、3月末までに100万人分を生産予定だ。

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