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オフィスの鍵をデジタル化 「キーレス社会」実現目指す 【4379】Photosynth

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黎明期からスマートロックをサブスク提供。オフィス向けは3700社が導入。

社長 河瀬航大(かわせ・こうだい)1988年生まれ。2011年筑波大学理工学群卒業。ガイアックスを経て14年9月にPhotosynthを設立。21年12月期は売上高15億1100万円、営業損益は10億2800万円の赤字を見込む。(撮影:今井康一)
スマートフォンなどで扉の鍵を開閉するスマートロックを手がけるPhotosynth(フォトシンス)。20代半ばの若者たちが「キーレス社会」の実現を夢見て起業し、2021年11月に東証マザーズ上場を果たした。河瀬航大社長に話を聞いた。

──創業の経緯は。

14年の初め、友人と会食した際に「鍵をかばんから取り出すのが面倒」という話で盛り上がった。考えてみると、かばんの中からアナログな物はどんどん姿を消している。ノートとペンがiPadに、本はKindleになり、現金も使う機会が減った。この先、鍵もデジタルに置き換わると。そこで、自宅の鍵をスマホで開閉するためのプロダクトの開発を始めた。試作品の段階から「買いたい」という話が舞い込んだ。ニーズはあるとみて、量産に向け会社を立ち上げた。

基本構造は、ドアの室内側にある、鍵を開け閉めする(ツマミ式の)サムターン錠の上に、ハードウェアを強力な両面テープで固定するというものだ。登録したスマホをドアの外側に近づけると、室内側のサムターン錠が回転する。15年3月に世界初の後付け型スマートロック「Akerun(アケルン)」を発表した。

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