ふかさわ・ゆうじ 1954年生まれ。78年東京大学法学部卒業、日本国有鉄道入社。87年JR東日本入社。投資計画部長、人事部長、副社長などを経て2018年から現職。(撮影:尾形文繁)
鉄道旅客収入がコロナ禍で激減、JR東日本は2021年3月期に5779億円の最終赤字を計上した。22年3月期もコロナ禍からの回復が想定よりも遅れ、2期連続の赤字となりそうだ。

──業績は復活しますか。

上半期は非常に厳しい結果に終わった。10月以降の鉄道旅客数は回復傾向にあるが、コロナ禍前と比べると近距離で約8割、中長距離で約6割しか戻っていない。コロナ禍に左右される状況は変わらないだろう。

旅客収入が激減し、固定費率が非常に高いという鉄道事業の弱点が露呈した。今後はコスト構造をもっと柔軟にしていく。旅客の増減に合わせて運行ダイヤを柔軟に設定できるようにしたい。22年3月のダイヤ改正では、利用者が減って元には戻らないという考え方に基づき運行本数を見直す。一律ではなく、混雑率などに合わせる。1編成の両数も見直す。