21年開始の共通テストを入試科目に取り入れた大学もあれば、大学独自の試験を貫く大学もある(毎日新聞社/アフロ)

特集では13の私大の戦略を紹介しているが、各大学の偏差値は気になるところだろう。

ここでは2001年から21年まで20年間の偏差値の変遷を振り返った。「進研模試」の高校3年生・高卒生対象「総合学力マーク模試・6月」を基に算出した、翌年入試における大学の合格目標偏差値を13大学分抽出し、並べたのが記事下の表だ。

学部によって入試科目が異なるため、一概には言えないが、まず20年前の01年に最も偏差値が高かったのは早稲田大学の政治経済学部、慶応義塾大学の法学部・医学部の79だ。うち、早稲田・政経、慶応・法は最新の21年でも13大学の中でトップの82だ。

かつて慶応の看板学部は経済学部といわれていたが、近年では法学部が難易度で上回る。とくに政治学科は単位取得が容易で一貫校からの内部進学で1番人気(医学部を除く)であることや、幅広い分野を学べることが一般入試の人気にもつながっている。慶応・法は11年と16年に偏差値84と他を圧倒している。

興味深いのは、早稲田・政経が最新の21年で偏差値82で慶応・法と並び、再びトップに返り咲いたことだ。政経は21年春の一般選抜で数学Ⅰ・数学Aを必須科目にして志願者を大幅に減らしたが、国立と併願するような学力上位層が受験し、レベル上昇につながったというのが受験業界での見方だ。早稲田・政経と慶応・法は付属・系属校からの内部進学枠が多く一般選抜の枠が相対的に少ないため、今後も受験生にとって狭き門となりそうだ。