ヤマトは自社ドライバーだけでなく、下請けの運送会社への配送委託も増やすことで荷物増に対応している(撮影:今井康一)

EC物流の拡大で勢いづくヤマト運輸が、新たな一手を繰り出した。

10月5日、国内EC(ネット通販)最大手のアマゾンジャパンは、ヤマトと共同で自社ECモールの出店者向けの配送サービスを開始すると発表した。年内をメドにサービスを始める予定で、アマゾンジャパンの永妻玲子セラーサービス事業本部長は「出店者の配送コスト削減につながるような価格設定にした」と安さをアピールしている。

主なターゲットは、商品を自社出荷する中小規模の出店者だ。アマゾンのECモールに出店する事業者はおよそ16万社。アマゾンは直販ビジネスでは自前物流の拡大を進めているが、出店者の多くは宅配大手3社に配送を委託している。ヤマトとしては顧客拡大の余地があるとみたわけだ。

新たな配送サービスは、前月の出荷量に応じて割引額が増える。例えば、前月に500個以上の荷物を出荷した場合、60サイズの荷物を436円、小型荷物の「ネコポス」を174円で配送できる(いずれも同一エリア内の配送料)。

ネコポスの法人向け定価は385円なので、実に5割以上も配送料が安くなる計算だ。アマゾンのECモールに出店している小売り関係者は「今は佐川急便に配送を委託しているが、ヤマトへの切り替えも検討対象となりそうだ」と話す。

実は、アマゾンの出店者に対する割引はこれだけではない。

日本郵便よりも激安の設定