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家に残す物は1%でいい 遺品整理をプロに頼めば数万円から

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親とコミュニケーションを取り、自分の価値観は押し付けない。

実家で物を片付けられる人、片付けられない人の違いは何か。自分の物は片付けられるが、他人(親)の物は何を基準に片付ければいいかわからない、ということだ。親が生きている生前整理ならともかく、亡くなった後の遺品整理は見当がつかない。

親が残したい物と子が残したい物は異なるし、親が捨てたい物と子が捨てたい物も異なる。子の目には不要にしか見えない物が、物を大切にしてきた世代の親から見れば、「もったいない」「まだ使える」「いつか使うかもしれない」と映り、口論になってしまう。

残したい物は親子で異なる

生涯独身だった親戚の書類は押し入れの中にあった

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(写真左)父親のスーツやネクタイがそっくり残っていた(写真右)実家の自分の部屋はいつのまにか親の物置きになっていた

ところが、親が亡くなり遺品になった途端、状況が一変する。一つひとつが思い出の品となり、今度は子が捨てられなくなるのだ。

とくに多くの人が戸惑うのは、実家にある物の多さだ。人間が暮らしているから荷物は膨大。自分が実家に戻るなら別だが、ほとんどの場合、家全体を空にする作業といってよい。過去に2050件の遺品整理をしてきた筆者の経験からすると、実家の片付けで残す物、持ち帰る物は、せいぜい「全体の1%」である。

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