(NosorogUA / PIXTA)

「真岡(もおか)は閉鎖します」

6月上旬、本田技研工業(ホンダ)の三部敏宏社長とホンダと取引のある自動車部品会社のトップたちとの間で開かれたオンライン会合。三部社長の放った一言で、参加者の間に衝撃が広がった。

栃木県真岡市には、エンジン関連部品の製造拠点である「パワートレインユニット製造部」があるが、ホンダは2025年中の閉鎖を決定。会合には同工場に部品を卸す部品会社も参加していたが、事前の説明はなかったようだ。ある部品会社の首脳は「そんな話はまったく聞いていない」と突然の宣告に驚きを隠せない。

ホンダは4月、40年までの「脱エンジン」目標を掲げた。従来の、ハイブリッド車(HV)を含めた全方位の電動化戦略から、電気自動車(EV)へと一気に経営資源の集中を図るものだ。それに伴い、ホンダ系部品メーカーも事業体制の転換を迫られる。