日本のCO2排出量の16%は自動車由来(PIXTA)

[自動車立国・日本 生き残る3条件]

1. 自動車業界「脱炭素」のメインは、やはりEVを選択すべきだ

2. EVを急速充電する際の負荷分散と電源の脱炭素化に対応

3.「V2G」で再エネ導入を拡大し、電源の脱炭素化を後押しせよ

電気自動車(EV)が脱炭素のための最善策と覚悟を決めつつある欧米勢に対し、さまざまな選択肢を重視するのが日本勢、さらにいえばトヨタ自動車だ。相対的にEVに慎重である。

確かにEVはまだ課題が多い。同じような商品性のガソリン車やハイブリッド車(HV)に比べると価格は高く、航続距離や充電時間、充電インフラにも不便がある。電池の安全性にも懸念が残るし、使用する電力の発電方法次第ではCO2ゼロではない。電源構成の約7割を火力発電に依存する日本のような地域なら、EVよりもHVのほうが当面はCO2削減効果を得られる可能性が高い。

しかし、それはあくまでも現時点の話。EVの性能とコスト、安全性は着実に進化している。他方、地方ではガソリンスタンド不足が顕在化。自動車の電動化が進めばスタンド経営の厳しさは増す。自宅で充電できるEVが利便性で逆転する日も近づいていく。

電源構成の変化には時間がかかるが、2050年のカーボンニュートラルを目指す以上、電源の低・脱炭素化も進めていかなければならない。低炭素な電源が増えるにつれて、EVの優位性は高まっていく。