スマートフォンの世界販売台数4位の中国ファーウェイも、自動車への参入を虎視眈々と狙う。今年9月にドイツで開かれた国際モーターショーに出展し、自動運転システムや、運転席に情報を表示するヘッドアップディスプレーを披露した。

ファーウェイが参入する領域は実に幅広い。車のシステム全体を制御する基本ソフト(OS)や、車の「目」となるLiDAR(レーザーによる測距センサー)、インターネット接続、高精度地図など。そのいずれもが、スマホや基地局などこれまで培ってきたICT(情報通信技術)に関わるものだ。車載部門トップの王軍氏は「われわれが自動車業界に参入するというよりも、自動車業界がICT領域に入ってきた」と話す。

中でも特徴的なのは、自動運転やスマートコックピット、車両制御といった多くのシステムを統合制御する車載OSだ。開発に多大なリソースが必要で、それが可能なのは世界でも数社に限られる。調査会社アーサー・ディ・リトル・ジャパンの岡田雅司マネジャーは「中国バイドゥやグーグル系の米ウェイモでも車両制御までは踏み込めていない。明らかに競合と比べて先を行っている」と解説する。