どんな仕事であっても、一人で完結することはなく、人と人との連携が大事である。よい商品を作るのは重要だが、売る立場の人にその思いが伝わっているかどうか。そうでないと、よい商品もダメになる。

人財育成JAPAN社長 永松茂久(ながまつ・しげひさ)経営、講演だけではなく、執筆、人材育成などにも携わる。自身のセオリーを伝える「永松塾」主宰。『在り方 自分の軸を持って生きるということ』『人は話し方が9割』など著書多数。

まず頭に入れておきたいのは、話し方と聞き方はセットであるということだ。相手の言葉をよく聞かないと、よく話すことはできないし、伝えることはできない。そうした意識を強く持つべきだ。

基点は聞くことである。話すことが苦手だったら、まず聞き方を磨く。よく聞く人は絶対に好かれる。笑顔でうなずいて、話に共感する。とくに社内ではこれを実践すべきだ。会議で威力を発揮するのは、リアクションの力である。仏頂面で「よい意見を出せ」と言ってもダメ。余計な一言が出たとき、「何言ってんだよ」という空気になると、パフォーマンスは下がりっぱなしになる。

僕らのチームのミーティングは、基本的には雑談中心だ。とにかくみんなで集まって、よい空気を作る。議論はなかなか整理されず、社外の人からは「非効率では?」「無駄では?」と言われるが、楽しい会話から生まれた仕事はすべてよい結果となる。「はい、企画会議です。ポイントを外さないようにやりましょう」とガチッと進めていたら、(ベストセラーとなった)『人は話し方が9割』という本は世に出なかった。