猫が30歳まで生きる日 治せなかった病気に打ち克つタンパク質「AIM」の発見(宮崎 徹 著/時事通信社/1980円/242ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。
[Profile] みやざき・とおる 東京大学大学院医学系研究科疾患生命工学センター分子病態医科学教授。1986年東京大学医学部卒業。熊本大学大学院、仏ルイ・パスツール大学研究員、スイス・バーゼル免疫学研究所、米テキサス大学免疫学准教授などを経て2006年から現職。

ネコ好きの人はもちろん、そうでない人にとっても朗報だ。ネコを飼った経験のある方はご存じかもしれないが、ほとんどのネコは老齢になると腎臓病にかかり、その多くは長く苦しんだ末に死んでしまう。しかし今、この腎臓病を治すための研究が進んでいるという。

もしこれが実現すれば、ネコの寿命は現在の2倍、30歳程度まで延びる可能性がある。それだけでなく、ネコを対象としたこの研究の成果により、ヒトの病気の治療にも明るい展望が開け始めているのだ。

本書では、これまでの医療では「治せない」といわれてきた病気を治すことができる分子「AIM(Apoptosis Inhibitor of Macrophage)」の発見と、それを実際の医療に活かすための研究の過程がきわめてわかりやすく紹介されている。