2050年カーボンニュートラル(脱炭素化)実現の切り札と目される洋上風力発電ビジネスが本格化する。10月下旬から11月にかけて、千葉県・銚子沖、秋田県・能代市沖などの競争入札の結果が判明する見通しだ。これら数十万キロワットクラスの大規模案件の入札には電力会社や大手商社、大手ゼネコン、海外の発電企業などが参加している。

洋上風力が注目されるのには理由がある。1海域当たりの投資額が数千億円に上るうえ、基地港湾や電力ネットワークの整備、専用船の建造などで莫大な経済波及効果が期待できるためだ。

洋上風力で使用される大型風車の部品点数は1万点以上といわれ、サプライチェーンの広がりは自動車産業や航空機産業に比肩する。先行する英国は2019年に洋上風力に関する産業戦略を策定し、26年までに関連産業で4万人以上の雇用創出を見込む。