オーケーの二宮社長は関西スーパーマーケットとエイチ・ツー・オー リテイリングの経営統合に関する発表について、「精神的な衝撃が大きかった」と明かした(撮影:今井康一)
首都圏のスーパー業界で異色の存在感を放つオーケーが、関西の百貨店大手、エイチ・ツー・オー リテイリング(H2O)による関西スーパーマーケットの買収計画に「待った」をかけた。
H2Oとオーケーはともに関西スーパーの大株主。オーケーは10月の臨時株主総会でH2Oの買収案に反対票を投じ、撤回されればTOB(株式公開買い付け)で関西スーパーを完全子会社化する意向を9月3日に表明している。狙いは悲願だった関西進出だ(詳細な経緯は9月13日配信の格安「オーケー」vs百貨店「H2O」、買収合戦の混沌)。
軋轢も指摘される関西スーパーと、水面下でどんなやりとりがあったのか。6月から提案してきた買収案の勝算は。二宮涼太郎社長が東洋経済だけに内実を語った。

背景に創業者同士の親交

――関西圏に地盤を置くスーパーが複数ある中、なぜ関西スーパーなのでしょうか。

関西スーパー様は近代スーパーマーケットの先駆的な存在。創業者の北野(祐次、故人)様と弊社創業者の飯田(勧会長)との親交もあり、30年くらい前に関西スーパー様で勉強させていただいた人間が、今の経営陣の中にもいます。

関東の次は関西に進出したいと考える中で、関西スーパー様には本当にお世話になり、地元のお客様に支持されていることも重々承知しておりました。関西スーパー様と一緒に関西で何かやりたい。それがいちばんの根底にあります。

――2021年6月から子会社化を提案していたとのことですが、8月末にH2Oと関西スーパーの経営統合が発表されたときの心境は。

公表には率直に驚きました。もう1つの案があるとはまったく知らなかったので、精神的な衝撃がかなり大きかったのは事実です。