捕食者 全米を震撼させた、待ち伏せする連続殺人鬼(モーリーン・キャラハン 著/村井理子 訳/亜紀書房/2420円/426ページ)書影をクリックするとamazonのサイトにジャンプします。
[Profile]Maureen Callahan ジャーナリスト・ライター・コラムニスト。『ヴァニティ・フェア』、ニューヨーク・ポストなどに寄稿。著作にレディー・ガガ論『Poker Face』などがある。ポップカルチャーから政治問題まで、さまざまなジャンルにわたる執筆活動を行っている。

本書は米国における今世紀最初の「シリアルキラー」による連続殺人事件を追ったノンフィクションだ。その事件は、1件の殺人を除いてすべてが未解決に終わるという、FBI(米連邦捜査局)にとって不名誉なものでもあった。

発端となったのはサマンサ・コーニグ誘拐殺害事件。2012年2月1日の夜、アラスカ州のアンカレッジという小さな町のコーヒースタンドでアルバイトをしていた18歳の女子高校生、サマンサが何者かに誘拐された。

この事件に関しては、初動からミスが続いた。サマンサが不良少女であったことや、彼女の父親がドラッグの売人だったことから、警察は真剣に捜査しようとしなかった。それに異を唱えたのが、FBIアンカレッジ支部のペイン捜査官だ。