(89Stocker / PIXTA)

年4回発行される『会社四季報』の中で、最も投資に役立つ情報が載っているのが「秋号」だ。9月発売の秋号こそ情報の宝庫、というのが四季報の編集に長年携わってきた私の結論だ。理由は単純。株価に織り込まれていない、上方修正予備軍を見つけられるからだ。

日本の上場企業の約7割は3月期決算。第1四半期(4〜6月)決算発表後に発行されるのが四季報秋号だ。経験則で、第1四半期に通期の利益計画を上方修正した企業は第2四半期でも上方修正してくることが多い、と感じていた。

そこでデータを確認したところ、本記事内の図のように実証できた。

2006年4月以降の期初、第1四半期、第2四半期のすべてで営業利益の会社計画がそろっている4万3298件の決算のうち、第1四半期段階で上方修正を発表したのは2004件(全体の5%)。そのうち第2四半期段階で再び上方修正を発表したのは991件あった。つまり第1四半期で上方修正を発表した企業のほぼ半分に当たる49%が第2四半期でも上方修正したことになる。