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「デジタルに人の指導加え、意欲低下やつまずき防ぐ」 小林 仁 ベネッセホールディングス 社長

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こばやし・ひとし 1960年生まれ。85年立命館大学経営学部卒業、福武書店(現ベネッセHD)入社。介護子会社社長を経て2016年ベネッセコーポレーション社長(現任)兼ベネッセHD副社長。21年4月から現職。(撮影:大澤 誠)
国内トップシェアの通信教育「進研ゼミ」やICT化支援など学校向け教育事業を手がけるベネッセホールディングス(HD)。4月に就任した小林仁社長に、教育事業のDX(デジタルトランスフォーメーション)などについて聞いた。

進研ゼミの小・中学生デジタル会員の比率

進研ゼミの会員は約190万人で大半が小・中学生だ。デジタル講座を選択する会員の比率は年々高まり、2021年4月会員では約7割に。

──「進研ゼミ」会員の4〜6月継続率は前年同期を下回りました。

前年は学校の休校による需要増があったとはいえ、4月の継続率は計画を下回った。次の大きな山である10月継続率向上に向けて手は打ってあり、かなり改善する。

想定より振るわなかった理由ははっきりしている。小学生と中学生はデジタル(タブレット)と紙の講座を選ぶことができ、デジタルの比率が年々高まっている。デジタル教材の改変が裏目に出た。

例えば、小学生のタブレットには従来、ホーム画面に教科学習以外のコンテンツも用意していた。保護者の声に応え、すぐに学習のページに入る設計にしたところ、一部の会員の活用率が落ちた。教科学習以外のコンテンツで気持ちを高めながら学習ページに進みたい、という子どもが一定程度いる。9月から画面を見直した。

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