日産は発売予定時期の1年前、2020年7月に新型EVを公開した(編集部撮影)

日本の自動車メーカーの中では先行して電気自動車(EV)の展開に力を注いできた日産は、今冬に約10年ぶりとなる新型EV「ARIYA(アリア)」を発売する。先進技術のすべてを詰め込んだアリアは、経営再建からの復活を示すための重要な存在だ。

アリアで特に力を入れている販売戦略がデジタルマーケティングだ。発売に先立ち、日産は「CLUB ARIYA(クラブアリア)」と呼ぶ会員専用サイトを2021年6月に開設した。

専用サイトでは会員限定のメールマガジンに加え、ウェブセミビナーやリアルイベントの案内を行っている。また、サイトを通じた予約注文もできる(実際の購入は日産系ディーラーとの手続きが必要)。専用サイトの開設から3カ月余りで会員数は20万人(アメリカで約10万人、日本とヨーロッパで約10万人)と社内目標を大幅に上回る水準だという。

日産にとっても初となる新型車専用の会員サイトの設置には、大きく2つの狙いがある。

発売予定の1年前に実車を披露