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「レジ袋有料化は海洋プラ対策にならない」 「NFTの特徴と課題を整理」ほか

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有力機関による調査・研究リポートからビジネスに役立つ逸品を選りすぐり、そのエッセンスを紹介。

レジ袋有料化は海洋プラ対策にならない

── 真の有効策は大量投棄国との国際交渉

・国際環境経済研究所「レジ袋有料化はグリーンウォッシュ」(2021年6月29日)
・TANAKAホールディングスCSR推進部マネージャー 藤枝一也

あたかも環境に配慮しているかのように見せかけることを、「ごまかし」を意味する「ホワイトウォッシュ」に「環境に配慮した」という意味の「グリーン」を掛けて「グリーンウォッシュ」という。

2020年7月のレジ袋有料化をはじめとするプラスチック製品削減の主たる目的には「海洋プラスチック問題」の解決が挙げられている。本リポート「レジ袋有料化はグリーンウォッシュ」は、それらの取り組みが海洋プラスチック対策にはならないことを指摘。手段と目的が一致していないグリーンウォッシュを問題視する。

海洋に漂う微細なプラスチックゴミなどが、海洋の生物や生態系に影響を与えていると懸念されている(PIXTA)

政府の「プラスチック資源循環戦略」や「レジ袋有料化Q&Aガイド」などからは、プラスチック削減の目的の1つに海洋プラスチック問題の解決があると読み取れる。しかし、「使用量」削減が海洋プラスチックの削減に寄与すると仮定するなら、前提として、ゴミの回収や処理を担う自治体が、どこかの段階でプラスチックゴミを海洋投棄していることになってしまう。

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