旅行業界で二度目の起業に挑む篠塚孝哉氏。「大手に余裕がない今こそが参入のチャンス」と話す(写真:令和トラベル)

コロナ禍に沈む旅行業界。資産売却や優先株の発行による資金確保を余儀なくされている大手が少なくない今、あえてこの領域に飛び込んだベンチャーがある。2021年4月に創業した令和トラベルだ。

創業からわずか3カ月の2021年6月、同社はジャフコグループ、ANRI、グローバル・ブレインなどのベンチャーキャピタルや個人投資家を引き受け先とした第三者割当増資で、22.5億円を調達したと発表。本格的なサービス開始前の大型調達となったことで、業界内外を驚かせた。

なぜ今、これだけ厳しい旅行業界に――。令和トラベルの篠塚孝哉社長が創業に向けた準備を進めていたころ、付き合いのある経営者や投資家からは疑問と心配の声が多数寄せられた。だが篠塚氏はむしろ、「大手に余裕がない今こそが参入のチャンス」と見る。

海外旅行を「アマゾンで水を買うくらい簡単に」

2021年夏にも提供開始を予定するのが、海外旅行予約のアプリだ。航空券とホテルの両方を扱う、ツアー予約のサービスを想定している。航空会社や旅行会社とのシステム連携などを駆使し、店頭や電話でやりとりすることなく予約や支払いを完結できるようにする。